お出かけ日記ANNEX

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9/12(日) 2回目のお遍路 秋のうどん県寺巡りの旅2日目~その6~

 丸亀に向かって走っていると、県道21号線沿いにモスバーガーを見つけました。ドライブスルーもありましたが、ここは休憩が目的なので、店内でコーヒーをいただくことにします。

 お店に入ろうとしたとき、入り口の自動ドアの張り紙が目に入りました。そこには、営業時間短縮のお知らせが書かれています。ここで初めて、丸亀の飲食店は20時までの時短営業だということを知ったのです。

「これは、まずい。」

 まん延防止等重点措置で酒の提供ができないのは高松市だけだと思っていて、周辺の自治体で時短営業をしているとは思いもよらなかったのです。

 私の愛車はホテルの立体駐車場に入らないため、ホテル提携の駐車場を案内してくれるようなのですが、18時から1泊料金となるようです。だから、18時を過ぎたらチェックインをして、ひと息ついたら大浴場でのんびりして、どこかの居酒屋で風呂上がりのビールを飲もうと計画していました。そうすると、居酒屋には19時半頃に着けばよいかと目論んでいたのですが、時短で20時までの営業となると、19時半では酒類の提供が終わってしまいます。

 こういう時、まずは落ち着きましょう。ホットコーヒーをすすりながら、よく考えてみることにします。時刻は17時過ぎ。宿がある丸亀駅前までは、目と鼻の先です。駐車場の料金をよく調べてみると、18時以前は30分100円で駐車できるようなので、17:30に駐車場に入れたら100円プラスするだけで済みます。30分早く行動すれば、風呂上がりのビールもなんとかなりそうです。

 旅の途中、こうやってふと立ち止まるのは大切なこと。でも、先を急いでいると、ついそれを疎かにして、大事なことを落としてしまうことになるのです。

 アパホテル丸亀駅前大通に着くと、以前来たような気がします。スマートフォンを見ると、ホテルのWi-Fiをすでに拾っていました。パスワードが記憶されていたようです。

 17:30ちょっと前にホテルに着いて、フロントで提携駐車場の場所を聞くと、

「あと少しで17:30ですので、30分になったら入庫してください」

と、事情をすべて理解していたフロントマンに案内されました。こういったサービスは、さすがホテルマン。お客さんのことをしっかりと考えてくれます。

 とりあえず荷物を置いて、まずはひと風呂浴びることにします。最上階にある大浴場で体が温まるまでしっかり浸かったら、部屋に戻って、近くの居酒屋を検索。

「駅の近くだから、店はあるだろう……」

 しかし、甘かった。今日は日曜日で、お休みの店も多く、夏に丸亀に泊まったときにお世話になったお店も定休日。それに、まん延防止等重点措置の影響か、時短にするくらいなら休業するといった店があるようで、食指の動く店がなかなか見つかりません。

「こうなったら、開いている店を見つけて突入するしかない」

 そう心に決めて、ホテルを出ました。

 駅前の大きな通りですが、シャッターを閉めている店もけっこう見かけます。さらに進んでいくと、一軒の居酒屋さんが開いていました。店頭の看板によると、どこからか移転してきた店のようです。看板に「骨付鳥」とあるので、期待して入ってみることにします。

 カウンターに通され、まずは生ビールとキムチをいただきながら、骨付鳥が焼けるのを待つことにしました。注文したのは、もちろん親鳥です。

 ここのお店では、提供するときにキッチンばさみを添えてくれました。自分の好きな大きさにカットして食べられるのは嬉しいサービスです。当然のようにビールは足りなくなり、大ジョッキを追加します。

 ひとりカウンターでビールをあおりながら、前回の四国の旅で、丸亀から東京までご一緒させていただいたトイピアノ奏者のけいぴゃんに丸亀にいることを知らせると、一鶴には行かないのかという返信が返ってきました。20時までの営業ではないのかと聞いてみると、なんと22時まで開いているというではありませんか。だったら、行くしかありません。とりあえず、ここは会計を済ませ、駅の反対側にある一鶴 丸亀本店へ行くことにします。

 店の前に着くと、たくさんの人が店頭にたむろしていました。路上飲みではありません。一鶴の順番待ちの客が、店からあふれているのです。

「これは時間がかかりそうだ……」

 諦めてホテルへ戻ろうとした時、店の中から声がかかり、けっこう多くのお客さんが店の中に呼ばれていきました。なるほど、回転は悪くなさそうです。私も名前を書いて待っていると、1名だからということで、カウンター席に早めに通してもらえました。

 親鶏と一緒に生ビールの大ジョッキを注文。風呂上がりの一杯(二杯?)は先ほどの店で済ませたので、ビールは親鶏と一緒に持ってくるように頼みました。

 旅のメモをまとめていると、待っている時間も苦にはなりません。

 親鶏は、以前一鶴で食べた時ほど塩辛いとは思いません。それより、美味しすぎてビールがどんどん消えていきます。さっきの店でも飲んだのに、いまだにビールが美味しく飲めるのは、この味付けのせいに違いありません。

 ほろ酔い気分でホテルに戻り、この日はそのまま眠ってしまったのでした。