お出かけ日記ANNEX

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9/13(月) 2回目のお遍路 秋のうどん県寺巡りの旅3日目~その3~

 今回の旅では、18か所の札所を巡りました。8月の旅と合わせて、これで1~45番、60番、66~83番の札所を巡ったことになります。残りの札所は25か所。少なくなってきましたが、次の旅に楽しみを取っておくことにします。


 とはいえ、家に無事帰るまでが旅です。気を抜くわけにはいきません。東京までは、まだまだ長い道のりなのです。
 昨日給油したガソリンスタンドで今日も給油して、11:50、坂出北ICから瀬戸中央道に入ります。いよいよ四国ともお別れです。
 最後にもうひとうどん食べておきたいということで、瀬戸大橋の途中にある与島PAで降りて、架け橋夢うどんさんに寄ることにしました。今回のうどんは、ぶっかけでいただくことにします。



 古くは、宇野と高松を結んでいた宇高連絡船でもうどんを出す店があったといいます。香川へ渡る旅人にとって、うどんは欠くことのできないものであるようです。いや、香川の人々が愛してきたうどんを、「どうだ、食べてみろ」と言わんばかりに提供する姿勢が見事です。これこそ、郷土の誇りというものでしょう。高速道路の休憩施設でも、ちゃんとうどんを提供するところがさすが、うどん県です。
 うどんを食べた後、建物の屋上へ上がって、瀬戸大橋を眺めることにしました。


「またすぐに戻ってくるからな」
 海の向こうに横たわる四国にそう誓って、再び瀬戸中央道へと戻ります。
 橋を渡っている最中に気がついたのですが、ボンネットに貼ったお遍路の『同行二人』のマグネットをはがすのを忘れていました。今回の旅の始まりでも、3つめの札所の国分寺で気づいたくらいですから、いいかげんなものです。これは早めの休憩を取ることにして、そこではがすことにしましょう。そういえば若かりし頃、マグネットの初心者マークをどこかで飛ばしてしまった苦い経験があります。その頃と今ではマグネットシートも違うのかもしれませんが、せっかくこれまで旅のお供をしてくれたステッカーを飛ばしてしまうわけにはいきません。
 うどんのせいでしょうか。それとも、単調な高速道路を走っているせいでしょうか。だんだん眠たくなってきました。吉備SAに立ち寄って、眠気覚ましにコーヒーを買うことにします。子どもの頃からコーヒーを飲んでいた私は、寝る前にコーヒーを飲んだって寝てしまう体質なのですが、ここは気分転換が大切です。コーヒーを買いに行くために体を動かすことも、眠気には有効な対策だと思うのです。

 さあ、コーヒーを片手に車に戻り、エンジンをかけます。
「あっ、マグネット!」


 どうやら、頭の中がまだ、はっきり目覚めていなかったらしいのです。危ない、危ない。もう一度、気を引き締めてから走り出すことにします。
 山陽道に入ると、トラックが数珠つなぎで走っています。リミッターのせいでしょうか、トラックが集団で走っていて、その先にまた、トラックが集団になっているのが見えます。しかも、途中でトラックを追い越そうとするトラックがいて、時々2車線ともにふさがってしまうことがあるのです。
「うわぁ、ブロックだぁ」
 速度制限があるトラック同士の追い越しだと、速度差がそれほどあるわけではないので、追い越すまでかなりの時間が必要なのです。そのうえ、さらに所々で工事が行われていて、車線が減らされている場所があります。1車線の限られたスペースをトラックと一緒に走ると、当然、ペースが遅くなります。今回の旅で東京と四国を行き来しましたが、トラックの速度制限については、少々疑問に思うところがあるのです。
 そんな高速道路でのお楽しみは、なんといっても食べ歩きです。車で行って交通費の節約になるかと思いきや、浮いたお金は食費にまわってしまいます。
 夏にけいぴゃんと立ち寄った大津SAでは、551蓬莱の豚まんを購入。同乗者がいればシェアすることもできますが、あいにく今日はひとり旅。2こ入りの豚まんを、はなはだ不本意ではありますが、仕方なく2こ平らげることにします。


 そのまま走っていくと、岐阜羽島ICから一宮JCTの間が事故で通行止めになっていました。そのせいもあるのか、新名神を走るトラックが多いのなんの。名古屋、東京方面に向かうトラックはほぼこちらへまわってきているのでしょう。それに、新名神も工事をしている箇所があります。普段は快調に走れる新名神も、再びトラックよる車線のブロックに苦しめられることになるのです。
 なお、この日の名神の事故では、工事のために1車線となり渋滞していたところへ大型トラックが追突し、4台の玉突きとなったうえ、最初に追突された貨物車の運転手が亡くなられたそうです。
 インフラを維持するための工事は必要ですし、トラックによる物流も、生活には欠くことのできないもの。けれど、それ以上に命を守ることを大切にしなければならないはずです。この国の高速道路は本当に安全なのでしょうか。大型トラックの速度を制限しただけでは、安全な交通環境になるとは思えません。一人ひとりのドライバーの意識づけがないまま道路を充実させても、様々な規制をかけても、結局は無駄な渋滞や事故を引き起こすだけではないのかと思わずにはいられないのでした。