お出かけ日記ANNEX

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3/21(土) 濃厚!大人の広島平和学習の旅 2日目~その2~

 アクア広島センター街の中にある源蔵バスセンター店は10:00開店ということを、スマートフォンで確認しました。駅前で電車に乗った時点で10:00を過ぎていたので、問題はないはずです。


 紙屋町東で降りて、バスセンターに行ってみると、入り口の自動ドアに紙が貼られていて、新型コロナウイルスのため11:00から19:00までの営業に変更すると書かれていました。つまり、館内にある源蔵も11:00からの営業ということです。
 トホホ。開店まではまだ、30分以上あるのでした。


 時間があるので、彼がお父さんから出された課題を思い出し、広島城へ向かうことにしました。まずは、国道脇にある御用井へ。石碑に大きく『聖蹟』の文字が刻まれています。まさに、天皇がここに来たという証拠です。
 広島城は、前に来たことがあると言っていましたが、中国軍管区司令部 防空作戦室の跡などを一つずつ見ていきました。


 被爆の歴史を語るには、広島城の隣にある基町高層アパートを外すことはできません。このアパートがなぜ建てられたか、生き残った人たちがどうやって生きてきたのか。私は、この高層アパートができた後に生まれたので、実際にバラックを見たことはありません。でも、このアパートができた経緯を学ぶと、広島の戦後の暮らしが楽なものではなかったことを知ることができます。


 太平洋戦争が1945年(昭和20年)に終わったというのは、政治のうえでの話。歴史の区切りはついても、その時代を生きた人たちにとっては、生きている限り、戦後が終わることはないのかもしれません。
 要塞のようにそびえる建物を見上げながら、そんなことを考えるのでした。


 基町から、わずか1区間ですが、バスに乗ります。決して歩くのがおっくうになったわけでなく、バスセンターのしくみを車内から見学するために必要だったのです(注.意見には個人差があります)。


 バスセンターに着いたのは、11:30過ぎ。今日は13:00から、昨夜も行った赤とんぼでお好み焼き体験をお願いしています。今から飲むにしても、あまり時間はありません。エレベーターで7階に上がり、聖地源蔵へ急ぎます。


 まずは、生ビールで乾杯。そして、入り口のガラスケースで目星をつけておいたふぐ皮とイワシ刺をもらいます。東京ではなかなか食べられない広島の味。春先に食べることができるとは、思ってもみませんでした。


 お店のお姉さんに、「ブリかま、あるよ」と勧められたのですが、これからお好み焼きを食べに行くからと言って断ると、
「お好み村、行くん?」
と聞かれたので、竹屋町の知り合いの店に行くと伝えると、お姉さんはわかったようなわからないような顔をして、店の奥へ行ってしまいました。そりゃあ、広島でもローカルな地名ですから、無理もありません。
 軽く一杯のつもりとはいえ、我々ちいたろう軍団の打ち上げが中ジョッキ1杯だけで済むわけがありません。熱燗と一緒にツブ貝もオーダーすると、彼はツブ貝を初めて見るようで、安全ピンで中身を取り出しながら、「うまい、うまい」と言って食べていました。


 名残は惜しいのですが、約束は約束。店を出て、竹屋町へ行くのに県庁前からバスに乗ろうと思ったのですが、うまく時間が合わず、腹ごなしに八丁堀まで歩いて、そこからバスで赤とんぼへ。ついてしばらく休憩してから、いよいよお好み焼き体験です。といても、やるのは彼だけ。私は、鉄板の前で見るだけです。
 オタフクソースの前掛けをして、両手にへらを持った彼は、なかなか様になっています。鉄板の上に生地を広げ、キャベツを乗せ、苦労したのはたまごを広げることと言っていましたが、キッチリ一枚のお好み焼きを仕上げていました。自分で作ったお好み焼きは、やはり美味しいらしく、ここでもしっかりビールを飲みながらいただきます。


 昨夏もお世話になったHさんもお店に来ていて、お店の奥さんと一緒に、
「そういえば、倉橋、今どうなっているんですか?」
と話していました。
「ちいたろうさん、行ったことあったかいねぇ」
「えぇ、一度だけ」
 倉橋というのは、お店のおじいちゃんの故郷。その実家にみんなで行くなんていうことが以前、ありました。
「じゃあ、今から行く? 連れて行こうか?」
と、Hさんが言い出します。さすがに、呉を越えて倉橋島までは、かなり距離があります。
「1時間ちょっとくらいじゃない?」
とおっしゃるのですが、帰ってくるにも同じくらいの時間がかかります。Hさん自身は今にも出発しそうな勢いだったので、丁重にお断りすることにしました。
 とはいえ、この先のプランが決まっているわけでもありません。とりあえず、このままここにいると際限なくビールを飲んでしまいそうなので、ダメ人間にならないうちに店を出ることにしました。