お出かけ日記ANNEX

お出かけ日記(https://ameblo.jp/porori-h/)の別館です。

1/29(土) 疫病退散!元気をチャージしに別府Goの旅 1日目~その1~

 1月も中旬を過ぎると、東京では連日、1日の感染者数が過去最高を更新していました。身の回りでも、感染したとか、濃厚接触者になったとか、そういう話も聞こえてきます。こうなると、いつまた緊急事態宣言が発出されてもおかしくありません。あれが出てしまうと、旅と酒についておおっぴらに話すことができなくなってしまいます。
 今です。今しかありません。
 思い立って、羽田空港へ向かいます。空席のある便に飛び乗って、旅に出る。そんな夢のようなプランをここで発動するのです。
 昼過ぎに羽田空港に到着。出発案内の表示を見て、行き先を大分に決定します。目的地は、別府温泉
「元気があれば何でもできる!」
 日本中が元気をなくしている今日この頃。温泉パワーは、元気の源です。その効能の如何を問わず、温泉に浸かろうという行為そのものが元気につながるのだと思います。
 チケットを発券して、昼食代わりに軽く一杯やってから搭乗口へ向かいます。
 今回のような思い立ったが吉日の旅では、ソラシドエアさんのお世話になっています。私が東京に来て、ひょんなことから当時のスカイネットアジア航空の大ファンとなり、以来、ずいぶんと乗せていただきました。今回も、ソラシドエアさんを利用させていただきます。


 51番搭乗口へ向かうと、ソラシドエアでは最新のJA813Xがアサインされていました。


 機内に入ると、ソラシドエアの他の機体とは異なり、シートがレザー素材だったり、USB電源が装備されていたりします。国際線運航にも対応できるようにしたものだということです。
 定刻14 :45発の6J95(JA813X)は、14:35にドアが閉まり、14:37には滑走路に向かって動き始めました。
 機内では、CAさんによる非常用設備の案内と緊急脱出のデモンストレーションが始まります。最近ではどの航空会社でもモニターでの説明が当たり前となりましたが、ソラシドエアの機体にモニターはありません。何かで、モニターを積まなければ機体全体の重量が軽くなり、燃料の節約になると聞いたことがあったような気がするのですが、そんな思い切りのよさもお気に入りなのです。

 14:51、RWY05から離陸。機窓からは、相模湾が太陽に照らされて輝いているのが見えます。その海にちょこんと突き出る形で江ノ島が見えています。
 もうすぐ富士山というあたりで、ベルトサインが消えました。羽田空港ANA FESTAで買っていたTOKYO CRAFTを、のり天すだち味とともにいただきます。シールでおしぼりを付いていたのは、実に日本らしいサービス。それを嬉しく思いながらも、海外でのドライな対応が懐かしく思えるのは、コロナ禍ならではなのかもしれません。


「富士山は見えないかもしれないなぁ」
と思っていたのですが、ギリギリで富士山を上空から眺めることもできました。何とも幸先のいいスタートです。


 16:26、大分空港RWY01に着陸。空港ビルを出ると、16:40発のエアライナーは出発した後で、次は16:50だと言います。飛行機の到着に合わせて運行されているようです。
 以前は古いバスばかり走っている印象だった大分空港のエアライナーですが、やってきたのは現行のガーラ。
「昔のバスも懐かしいなぁ……」
と思っていたら、前に停まっていた中津行きのバスはレトロなバス。こちらではまだまだ、古い車を大事に使っているようです。
 バスの中で、別府在住のトイピアノ奏者、けいぴゃんと連絡がつきました。羽田空港でLINEを入れて置いたのですが、どうやら忙しくしていたらしく、彼女がLINEを見た頃には私は空の上。ようやくここで、確認ができたというわけなのです。
 けいぴゃんには、有難いことに、
「夜食べるところなかったらうちに食べに来る?」
とまで言っていただきました。というのも、1月27日から大分県にもまん延防止等重点措置の適用が始まり、飲食店は21時までの時短営業となっているのです。店で食いっぱぐれても大丈夫という気遣いなのですが、さすがにそこまで遅くはならないはず。羽田空港で見当をつけていた店に行こうと思うと伝えると、なかなかの人気店のようです。
 17:35頃、別府北浜に到着。お店に電話を入れると、カウンターなら入れるとのこと。やれやれ、これで夕食は確保できました。


 羽田空港で飛行機を待ちながら予約した温泉宿はまゆう凪は、1泊2,400のドミトリー。なのに内湯もあるという、なんとも面白そうな宿です。


 行ってみると、ドミトリーというよりは昭和の旅館といった佇まい。部屋は3階なのですが、若い外国人らしい男性スタッフが、
「エレベーターはありませんが……」
と言います。いやいや、エレベーターなんかいりません。安く泊まれるだけで有難いのです。
 鉄製の扉を開けると、畳敷きの部屋に2段ベッドが2台。ベッドのところのカーテンが一面だけ付いておらず、丸見えになるのは少々残念ではありますが、なあに、風呂に入って一杯やって寝るだけならこれで十分です。
 ともあれ、まずは風呂。それからの酒を楽しみに、ふらり街へと繰り出すのでした。