お出かけ日記ANNEX

お出かけ日記(https://ameblo.jp/porori-h/)の別館です。

1/29(土) 疫病退散!元気をチャージしに別府Goの旅 1日目~その2~

 居酒屋で一杯やる前に、別府の湯には浸かっておきたいもの。宿の湯に入ることも考えたのですが、せっかくなので外のお風呂へ行くことにしましょう。
 湯量豊富な別府には、あちこちに共同浴場があります。脱衣馬と湯船しかないような地元の湯も魅力なのですが、今日はシャワーや洗い場がしっかりとある市営の海門寺温泉へ。それでも、入浴料は250円と激安です。別府は地獄どころか、私にとっては天国のような場所なのです。


 浴室には湯船が2つ。あつ湯とぬる湯で分かれていたのですが、表示をよく見ておらず、体を洗ったらいきなりあつ湯の方へ入ってしまいました。でも、そこまで熱いというわけでもなく、むしろ気持ちがよいと感じるくらいです。
 初めて別府の湯に浸かったときはあまりの湯の熱さに驚いたものですが、最近はそこまでの熱さを感じる湯船に出会えていません。全体的にぬるめの湯が好まれるようになったのでしょうか。ぬるい湯は気持ちがよいのですが、なんだか物足りない気がしてしまうのです。
 別府駅近くのヤマダ電機に寄って、スマートフォンに充電するためのUSBケーブルを購入します。何しろ急に思い立って出てきたので、忘れ物が多いのです。今回はケーブルの他、替えの靴下を持ってくるのを忘れてしまいました。けれど、ここは日本。どこかで買い求めることは、難しいことではありません。
 ヤマダ電機から店に向かって歩いているところで、別府在住のトイピアノ奏者けいぴゃんから連絡が入りました。なんと、夕食に合流してくれると言います。突然やってきたにもかかわらず、なんとも有難い話です。早速、お店に電話をかけて、人数を変更してもらいます。
 お店に向かって、流川通りを海に向かって下ります。広島にも同じ名前の繁華街があるので、何となく広島との縁を感じてしまいます。昔は広島と別府を結ぶ航路もありましたし、被爆者温泉療養研究所なんていうのもあったようです。それに、カープには昔、北別府という選手が……。あ、これはあんまり関係ないか。
 18:50頃、海鮮いづつさんのお店の前に到着。けいぴゃんに連絡を取ってみると、まだ近くのゆめタウンの中にいるとのこと。ならばと、先に入っておくことにします。最初に連絡した時には、1人ならカウンターでとのことでしたが、先ほど2人に変更したせいか、席は2階に変わっていました。お店の中はお客さんで満席。これは、電話を入れておいて正解です。


 2階の担当らしい若い男性の店員さんは、ベルを押してもなかなかやってきません。次から次へ、下から運ばれてきた料理をお客さんのところに届けます。ようやく少し手が空いたのか、私のところへやってきてくれました。まずは、麦焼酎のとっぱいをロックで。それから、大好物のりゅうきゅうを注文していたところに、、けいぴゃんが到着。飲み物を一緒に注文します。
 まずは、乾杯。肴のりゅうきゅうは、大分の郷土料理の一つ。刺身を甘めの醤油などで漬け込んだもので、これが酒に合うのです。初めて食べたのは、確か大分空港のレストランで、そのうまさに驚いたのですが、ここのはそれ以上。魚の身が厚く、それなのにしっかりと味がしみています。けいぴゃんと顔を見合わせ、二人で、
「美味しい……」
とつぶやくのでした。


 けいぴゃんとは1月10日の高松でのライブでお会いしているのですが、その時はほとんど話をする暇もなかったので、じっくりお話するのは久しぶりのような気がします。
 ライブの裏話を聞いたり、こちらはライブ終了後のうどんツアーのことを話したり。そんな話で盛り上がります。
 せっかくなので、刺身の3点盛りと地鶏 直火あぶりたたきも注文。もちろん、とっぱいをロックで追加です。
 この刺身が、厚切りで実に美味しそう。最初にサーモンから食べてみると、口の中でとろけるようです。
「何だこれは……」
 二人とも驚きです。


 しかし、写真を撮ってしばらく食べたところで、ふと、
「お刺身って、この向き?」
とけいぴゃんが言い出しました。なるほど。最初は気づきませんでしたが、よくよく見れば、お客さんに向けて出すには90度ずれているような気がします。


 店員さんは、日本語が少しカタコトだったところをみると、外国からの留学生のようにも見えます。1階では、欧米系の若い女性も働いていました。別府は大学があるせいか、若い外国人の姿をよく見ます。外国人にとっては、刺身の向きをどのようにして提供するかなんて、教えられなければわかるわけがありません。もっとも、我々もつい、刺身を目の前にしたらまず食べる今年か考えていませんでしたが……。


 地鶏もしっかりとした弾力があって、肉の旨味を味わうことができます。こちらの酒もぐんぐん進むのですが、21時を前にラストオーダーだと言われました。まん延防止等重点措置のせいでの時短営業。東京は20時までだから、むしろ有難いくらいなのです。
 お会計をしてみてびっくり。東京では考えられない値段です。いや、同じ金額で飲むことはできても、料理の質も量も、半分以下になることは間違いありません。
「やっぱり、旅先での酒は美味いんだよなぁ……」
 そんなことを考えながら、けいぴゃんと別れて、ほろ酔い気分で宿舎へと戻るのでした。