お出かけ日記ANNEX

お出かけ日記(https://ameblo.jp/porori-h/)の別館です。

1/30(日) 疫病退散!元気をチャージしに別府Goの旅 2日目~その2~【完】

 スマートフォンで検索すると、別府北浜12:42発のバスに乗るように案内されました。ところが、案内されたバスの直前にもバスがあり、そちらに乗ってしまったようです。
「あれ、行き先がおかしいなあ」
と思ったのは、バスが発車して最初の信号を曲がるとき。時すでに遅し。ならば、このバスが停まるお店近くのバス停を検索すればよいのです。便利な世の中になりました。
 大分バスに揺られて、南須賀入口というバス停で降ります。日豊本線の線路を渡って右に行くと、真新しい店舗が見えてきました。駐車場には、整理のための警備員さんまでいます。


 うた乃総本店さんのお店の前まで行ってみると、順番待ちのようです。私も名前を書いて待ってみるのですが、これがなかなか呼ばれません。そのうちに、飛行機は大丈夫かなあと心配になってきます。


 ようやく席に案内されて食べてみると、パリっとした麺が和風の出汁に浸かっています。ちゃんぽんといっても、長崎のちゃんぽんとは全く違う食べ物です。だからこそ、頭の中が混乱してきます。


「この食べ物は一体何なんだ」
 いつものひとり旅では、なかなか旅の幅は広がりません。けれども、人との出会いによって、こうして旅が豊かになるのです。
 空港行きのバスの時間までお茶しましょうと、けいぴゃんに声をかけていただいたので、一旦北浜まで戻ることにします。帰りはGoogleマップの案内で、春木川というバス停から乗ることにしました。14:12発のバスはほぼ定刻通りにやってきて、別府タワー前で降りると、運賃は210円。さっきは、春木川より一つ手前だったせいか、170円。
「しまった。バス停ひとつ分、損した……」
 地方では遠くへ行くほどバスの運賃が高くなるのは当たり前。でも、東京に来てすっかり均一運賃のバスに慣れてしまっていたのです。


 トキハ別府店の中にあるスターバックスへ行くと、けいぴゃんとピアニストの深田先生がレジに並んでいらっしゃいました。
「今度は前もって言いなさい……」
と深田先生に言われながら、一緒にコーヒーをいただきます。
 話をするときには、マスク必須。ですが、何でもない話をしながら一緒に過ごすこんな時間が、日々の生活に潤いを与えてくれていたことに気づかされます。新型コロナウイルスがもたらすのは、体へのダメージだけではありません。人と人との繋がりさえ、奪ってゆくのです。いくらオンラインで繋がるツールが進歩したとはいえ、同じ場所で一緒に過ごすことでしか通じ合えないこともあるはずです。
 別府北浜15:05発のエアライナーで、大分空港へ向かいます。バスの外ではけいぴゃんが、私にiPhoneを向けて、何やら撮りはじめました。カメラを向けられると、つい何かしなければならないと思ってしまうのは昔からの悪いクセ。そのうえ、バスの車体に高崎山の広告がラッピングされていると聞けば、サルの真似をして写ろうとしてしまうのでした。


 15:52、大分空港に到着。まずは自動チェックイン機に向かい、17:05発の羽田行きの座席をゲット。それから3階に上がって、大好きなレストラン、スカイラインへ。いつもだったらここで焼酎をやりながら旅の振り返りなどするのですが、あいにく今日はそんな時間はありません。焼酎は諦めて、手早く飲めるビールとりゅうきゅう、とり天のセットを注文します。
 料理が運ばれてくるのを待っていると、窓の外のエプロンの様子が慌しくなってきました。もうすぐ折り返し便が到着するようです。ぐずぐずしてはいられません。さっとビールを流し込んで、レストランを出ます。


 羽田行きの6J96(JA805X)は、くまモンが描かれたい特別塗装機。でも、乗ってしまえばわかりません。せいぜい、ドア横のステッカーだけが、それを意識させます。


 定刻17:05のところ、16:55にはドアクローズ。
「訓練生を含む5名が乗務しております」
とアナウンスされました。この状況でも若手を育てていこうというソラシドエア、ますます気に入ってしまいます。
 この時間のフライトは、何といっても夕日に照らされた雲の美しさが堪能できます。ピンクというのかオレンジというのか、その独特の色合いを眺められるのは、なんとも贅沢な空の旅です。


 眼下に瀬戸大橋が見えて、機体を右に傾けると、青空をバックにピスタチオグリーンのウイングレットが映えます。そこへ、操縦室からのPAが入り、コ・パイさんをはじめ、訓練生を含めたクルー全員が紹介されました。そんなチームの便に乗り合わせることができたのは、何とも幸せな気分です。


 大阪を過ぎると、地上はもう、だいぶ暗いのでしょう。街の明かりがついているのが見えます。一方、空の上はまだ明るさが残っていて、主翼がオレンジ色に輝いていました。


 17:36、伊勢湾上空あたりで、機内の照明がオレンジ色に変わりました。窓から見える主翼はもう、返す光はありません、いよいよ夜間の飛行です。機体のはるか後方の空には、まだギリギリ明るさが残っているものの、それも時間の問題でしょう。夕方から夜にかけてのフライトは、こういった空の景色の移り変わりが見られるから大好きです。


 6J96は浦賀水道を抜けて海の上を飛ぶルートで18:05、羽田空港RWY34Lに着陸。51番スポットには定刻よりも20分近く早い18:11に到着し、まん延防止等重点措置下でも夕飯に余裕で間に合うことができたのでした。