お出かけ日記ANNEX

お出かけ日記(https://ameblo.jp/porori-h/)の別館です。

9/11(土) 2回目のお遍路 秋のうどん県寺巡りの旅1日目~その2~

 前回の夏の旅では、淡路島で1泊してから四国に上陸しました。しかし今回は一気に四国まで走るつもりです。2日かけた行程を1日で走ってしまおうというのですから、何よりも安全が最優先。無事に辿り着けなければ何の意味もありません。
 トラックや長距離バスのドライバーは、高速道路では2時間ごとの休憩を取るよう決められているそうです。プロのドライバーでさえそうなのですから、素人の私にそれ以上の無理ができるはずがありません。仮にやったとしても、それはそのまま危険に直結するはずです。私もこの先、2時間を目安に休憩を取っていくことにします。
 次の休憩地は、清水PAに決めました。2時間ごとの休憩ルールだとまだ先に進めるのですが、これ以上走ると施設への到着が20時を過ぎてしまいます。今はコロナ禍。静岡県も緊急事態宣言の対象地域なので、20時を過ぎて飲食店が閉まるのは高速道路上も例外ではないのです。
 19:16、清水PAに到着。施設の中はショッピングモールのフードコートのようです。便利ではあるのですが、イマイチ旅気分が盛り上がりません。それぞれのお店のメニューを見ても、どこかのショッピングモールで食べられそうな気がしてしまうのです。


 そんな中で、なんとなく静岡っぽさを求めてしらす丼を注文してみました。普段、しらす丼など選ばないのですが、これが意外に美味しい。味の濃すぎないタレが、しらすのうま味を引き立てます。白いごはんとの相性も良く、あっという間に平らげてしまいました。


 再び新東名を走ります。トンネルを抜け、真っ暗な道をひたすら進む。それの繰り返しは、なんとも退屈です。速く走れるのはいいのですが、面白みに欠ける印象です。
 次の休憩地に選んだのは、岡崎SA。到着したのは20:59で、またも2時間ルールからするとまだ余裕があるのですが、私の愛車はガソリンタンクが小さいのか、以前、大阪から東京まで無給油で走ってヒヤヒヤした覚えがあるので、給油も兼ねての休憩をすることにします。


 新東名の施設は上下線どちらからも利用できる集約型ばかり。あっちの車線の店が良かったということがないのは精神衛生上、大変好ましいことです。SAではこの時期の味覚、栗きんとん(新杵堂)を見つけて購入し、職場のみんなで食べることにします。ついでに、コンビニエンスストアが入っているのも嬉しいところ。100円のホットコーヒーで生き返ります。


 その先は、夜の高速道路をひたすら走ります。名神新名神、それぞれの所要時間の表示がありました。それを見れば、明らかに名神経由より新名神経由の方が早いのですが、今夜は名神の多賀SAにある宿泊施設、レストイン多賀を利用するつもりなのです。
 高速道路上で泊まれる施設は全国にいくつかありますが、このレストイン多賀は、入浴だけでも利用が可能な施設です。しかも、850円出せば入浴と6時間までの休憩ができ、さらに仮眠室も用意されているという、貧乏旅行にはうってつけの施設なのです。
 名神高速の集中工事の影響で、岐阜のあたりで車線規制となりスピードが落ちたものの、夜も10時を過ぎると車もだいぶ少なくなっていて、渋滞するほどではありません。しかし、大型トラックがいると流れが悪くなります。大型トラックの制限速度は80km/hなのに加え、どうやら速度が出せないようにリミッターがついているらしいのです。
 大型トラックの追突で起きた重大事故のことを考えると、それも致し方ないことなのかとも思いますが、最高速度を80km/hに制限すれば事故が防げるのかといえば、個人的には疑問です。スピードの差がある乗り物が同じ道路を走っているということの方が危険だと思うのは私だけでしょうか。
 もっと言えば、80km/hの車線と100km/hの車線がきちんと分かれていて、追い越し車線が機能していれば問題ないのです。しかし、右側の追い越し車線走る遅い車は、全国どこの高速道路でも見かけます。そして、追い越し車線をそのまま走っている車も少なくありません。ここはやはり、大型トラックを悪者にするのでなく、きちんとした走り方を徹底しなければ解決しないように思います。


 多賀SAに着いたのは、22:52。奥に建つレストイン多賀の前に駐車して、施設の中へ入ります。2階に上がり、チケットを買ってフロントに出すと、分単位で退場時刻を告げられ、
「それを過ぎると、もう一度850円かかります」
と言われました。時刻が書かれた紙がもらえるわけでもなく、覚えたりメモしたりする暇もありません。あくまで自己責任ということらしいのです。
 ともあれ、まずは入浴。ずっと座りっぱなしだった体が、湯の中でほぐれていくようです。脱衣場の奥の仮眠室では、すでに誰かの静かないびきが聴こえてきます。四国まではまだ、300kmほどあるでしょうか。先はまだまだ長いので、私も休むことにしたのでした。